子供の年齢にあったフッ素の使い方
こんにちは!歯科医師の大場です!
今回は虫歯予防にもしっかりとした根拠のあるフッ素について
お話ししていきたいと思います!
フッ素は歯磨き粉の中に含まれていることが多いです。
他にフッ素含有の洗口剤などもあります。
フッ素に関してさまざまな意見がありますが、
虫歯予防という点に関しては、しっかりとした
研究データもあるので効果はあります!
その中でも低年齢のお子様に対しては
使用した歯磨き粉(フッ化物配合歯磨剤)の多くを
飲み込む恐れがあり、
それが歯のフッ素症(斑状歯)などの副作用につながるとも
考えられています。
そのことから日本では年齢ごとに推奨濃度が決められています。
ただ今後この濃度も修正される可能性があります。
現在の小児に対するフッ化物配合歯磨剤の利用ガイドラインを
下記に示します。
- 歯の生え始め〜2歳 500ppm(量は切った爪程度の少量)
- 3〜5歳 500ppm(5mm程度)
- 6〜14歳 1000ppm(1cm程度)
- 15歳〜 1000〜1500ppm(2cm程度)
ただし泡状歯磨剤であれば5歳以下のお子様でも1000ppmでも可
これが現在の日本で定められているフッ素の濃度です。
これは諸外国に比べてもだいぶ低い数値となっています。
リスクを考慮してとのことですのでしょうがない部分かもしれません。
最近のWHOが推奨した推奨しているのは年齢に関係なく
1000〜1500ppmとされています。
さらになんと1000ppm以下ではう蝕予防に関するエビデンスが認められない
とまでされています。
また量に関しても日本の基準よりもだいぶ多めに設定されているのです。
このような流れを受け
日本口腔衛生学会なのではフッ化物配合歯磨剤の利用ガイドラインを海外で
推奨される基準に近づけることも検討されているそうです。
外人との体の作りとの違い等ももちろんありますが
安全性を考慮した上で少しずつ日本も変わっていってくれればと思います。
ただ今の現状のなかでも当院の考えとしては
フッ化物配合歯磨剤は使用した方がいいです。
虫歯予防に効果はありますので、できるだけ歯磨剤は使用することをお勧めしています。
もしお子様の歯磨き粉で迷っていることがありましたら
ぜひ1度当院の検診にいらしてください!