従来型のインプラント治療〜待時インプラント〜
こんにちは!歯科医師の大場です!
前回のブログでは抜歯即時インプラントというものをご紹介させていただきました。
今回従来法のインプラント治療についてもお話ししたいと思います。
インプラント治療には、
①抜歯したその日にインプラントを入れる「抜歯即時インプラント」
②抜歯後に治癒を待ってから行う「従来型(待時)インプラント」
の2つの方法があります。
どちらが自分に合っているかは、歯ぐきや骨の状態で大きく変わります。
ここでは、患者さんが理解しやすいように分かりやすく解説していきます。
▼ 抜歯即時インプラントとは?
抜歯した「その日に」インプラントを埋め込む治療方法です。
【メリット】
- 治療期間が短い!
抜歯とインプラントを同日で完了。 - 通院回数が少なくて済む
忙しい方に向いている治療。 - 見た目の変化が少ない
前歯では“歯がない期間”が出にくい。 - 骨・歯ぐきの形が維持しやすい
審美的に仕上がりやすい。
【デメリット】
- 感染や膿があるとできない
歯周病・根尖病変が強い場合は不向き。 - 骨が薄いと固定できないことがある
- 歯ぐきが薄いとリスクが上がる
- 喫煙者は成功率が下がる
→ 健康な歯ぐき・骨があるケース向きの治療です。
▼ 従来型(待時)インプラントとは?
抜歯後に3~6ヶ月ほど治癒を待ってからインプラントを行う方法です。
また元々歯を抜いてある方も対象になります。
入れ歯などを使っていてインプラントに変更したいという場合も多くあります。
【メリット】
- 安全性が高い
炎症が治ってから治療できる。 - 幅広いケースに対応
感染がある・骨が少ない・歯周病がある場合でも可能。 - 骨造成(GBR)と組み合わせることもある
- 長期的に安定しやすい
【デメリット】
- 治療期間が長い
抜歯 → 治癒 → インプラント の流れ。 - 一時的に歯がない期間が出る(仮歯で対処可能)
- 奥歯では噛みにくさが出ることもある
→ “安全重視”のインプラントといえます。
▼ 結局どっちがいいの?(結論)
- 治療期間が短い・骨や歯ぐきが健康 → 抜歯即時インプラント
- 感染がある・骨が薄い・歯周病が心配 → 従来型(待時)インプラント
CT検査で骨の厚み・感染の有無・歯ぐきの質を確認し、
どちらが安全に長持ちするか判断する必要があります。
▼ おおば歯科クリニックの方針
当院では、
- CT撮影
- 歯周組織検査
- 骨の厚み・感染の程度
- 歯ぐきの状態
を総合的に診断し、無理のない方法で長く持つインプラント治療をご提案しています。
ここでしっかりとした診断が重要になってきます。
抜歯即時が適応なのか、しっかりと安全をとって待時方のインプラントで埋入した方がいいのかを診査診断していきます。
もし今インプラント治療でお悩みの方がいらっしゃいましたら
ぜひ当院にご相談だけでもいらしてください。